10/28追記:safariのITP機能のアフィリエイトやアドセンスへの影響は?

safari11から搭載されることになった
ITP(Intelligent Tracking Prevention)。

いわゆるトラッキング防止機能です。

これがアフィリエイター、というか広告業界全般にとってはかなりの大問題なわけです。

この記事では、アフィリエイター目線で書いていきます。

情報があまり出ていないため、憶測が多分に混じっています。
あまり当記事を信用しすぎないようにお願いします。

10/28:ASP各社の対応について追記しました。

safari11に搭載されたITPって何?

cookieが24時間以内で分離される。

safari以外のどのブラウザでもそうですが、
ブラウザ内にはcookieという情報が保存されます。

このcookieによって

  • ログイン情報の保存
  • どのサイトを経由したかなどの計測

ができていました。

しかし、今回のITPはcookieが24時間で分離されてしまいます。
また、ログイン情報なども30日間で削除されます。

これにより、ブラウザの機能、信頼性の向上は図れるのですが、
cookieを使用した各種サービス、特にインターネット広告は大打撃を受けるわけです。


2017年10月28日 追記

現在、各ASPにて順次対応が始まっているようです。

A8ネット

Safari11以降に追加された機能(ITP)への対応について

アフィB

afbでは現在、従来のCookieによるトラッキングに加え、
Cookieに依存しない技術によるトラッキング方法をすでに提供しており、
順次プロモーションに実装しています。

バリューコマース

バリューコマース アフィリエイト、デバイス推定技術を用いたトラッキングを提供開始

アクセストレード

最新Safariブラウザのトラッキング防止機能(ITP)のお知らせ


上記のうち、

A8ネットとアクセストレードはファーストパーティーcookieによるトラッキングに対応済みとのこと。

アフィBとバリューコマースは独自のトラッキング方式を採用しているとのこと。

ただ、すべての広告タグにこの対応が完了しているわけではありません。
その辺りはまだ注意が必要です。

では、ITPはアフィリエイト広告にどんな影響が?

コンバージョンの計測ができなくなる

Googleはすでに対応しているようですが、
その他の広告プラットホームでは、現段階(2017年10月)では対応が明確ではありません。

これにより、アフィリエイト広告がクリックされてもcookieがすぐに無効となるため、
コンバージョンの計測ができなくなるのではないかということです。

つまり、成果承認の精度が下がるのではないか、と

とはいえ、今回のITPの対象となるのはサードパーティcookie。
ASP各社がファーストcookieでの計測に変えていけば、回避できるのかもしれません。

もしかしたら、最初からそのような対応なのかも?

この辺は、各ASPからの情報を待ちましょう。

というか、楽天アフィリエイトがやばいのではと感じています。

30日間のcookieが有効となるので、料率は低くても旨味があったのに、
今回のITPが普及してしまうと、Amazonアソシエイトの方がいい感じ?

リターゲティング広告への影響

Googleアドセンスの場合はリマーケティング広告と呼びますが、
これが機能しなくなる可能性があります。

基本的にアドセンス広告はcookieの影響はないように見えますが、
cookieのおかげでサイト訪問者をトラッキング(追跡)し、最適な広告表示を実現しています。

その他インタレストマッチなど、読者の興味ある広告を表示してくれる機能もcookieを使ってるのかな?
この辺はよくわかりませんが。

つまり、アドセンスのメリットが少し薄れるということです。

これが収益にどれだけ影響するかわかりませんが、
広告の最適表示がされない分、クリック率も下がるのではないでしょうか。

safariブラウザはどれくらい普及しているのか?

成果報酬型アフィリエイト、アドセンス両者にとって深刻な問題となりそうです。

では、sfari11は現在(2017年10月)どれくらい普及しているのでしょうか。

現在運営しているごちゃまぜブログ(アドセンスと楽天併用)の
10月データを見ると、

safariブラウザは49.14%です。

約半分はsafariでの閲覧ということですね。
iPhoneの普及率から見てもうなずける数字です。

ですが、10月のアドセンスのクリック率は特に下がる気配はありません。
また、楽天アフィリエイトのクリックに対する売上数も今までと変わりありません。

つまり、まだsafari11はほとんど普及していないということになりそうです。

それか、私のブログ読者だけが導入していないか、です。

少し補足

アドセンスのクリック率が下がっていないということは、
リターゲティング広告への影響がまだ現れていないということ。

※リターゲティングが機能せず、最適表示がされなくなると、
その分クリック率が下がると思われますので。

楽天アフィリエイトのクリックに対する売上数が減っていないということは、
まだ30日間cookieが有効であるということ。

※cookieが24時間以内で分離されるということは、
クリックに対して有効な売上げ数が減ると思われますので。

というかんじで、今のところはまだITPの影響は大丈夫そうです。

注:上記は私の仮説に過ぎません。

ただ、今後はITPが普及していくかと

今現在(2017年10月)はまだまだsafari11搭載のITPの被害は少ないです。

ただ、今後はどんどん普及していき、アフィリエイターへの被害が拡大するかと思われます。

被害と言ってしまうと、何だかアップルが悪いみたいな言い方になってしまいますが、
時代の流れというのもありますよね。

過度なリターゲティング広告を防ぐ、個人情報を保護するという観点では、有益な技術です。

こうした時代の流れに合わせて、私達も進化していかねば、ということでしょう。

それにしても、アップルは過去に広告ブロック機能なども出していますし、
随分やってくれますね。

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